まさゆめ通信

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「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた2」と配信で百合な作品に思うこと

気づいたら2巻が出てるの法則

なろう版は未読…カクヨム連載だったorz

fantasiabunko.jp

1巻は本当に配信の書き起こしでは?と思える描写が多くライヴ感があった一方で「これは小説なのか?」という意見もあった本作

2巻はあとがきにもあるようにキャラクター小説の側面をだんだんと押し出してきていて濃すぎる新キャラやら回想も多く入るようになり小説っぽさはかなり出ている。

内容的には前巻終了時点ではあわちゃんとシュワちゃんは別人扱いだったのになんかいつの間にか曖昧になってるのがちと違和感だったがよく考えたら1巻時点で曖昧な感じになりつつあったので店舗特典の小冊子の影響でそう思ってるだけだったということが判明。あの手の小冊子って読まなくても問題ないように書かれてはいるがしれっと本編の印象が変わることが書かれていたりするからのぅ

しかし割と装置として百合を扱ってる感があったり(いつか世界を救うためにが面白かったからという理由で美九リリィを読んではいけない)TS疑惑を否定せず有料noteで釈明したり(名前は伏せるが最近4巻が出たなろう系)ファンタジアの百合は信用できない作者が多い印象があったものの安定した作品が増えてきたのは嬉しい限り

3巻は出そうな雰囲気なので願わくは末永く続いてくれることを祈る。

そういえばVの者に限らず配信は(少なくとも見た目だけでも)女性が多いので百合と相性はいいはずだなとふと

Vの者は公式が最大手感がある影響か二次創作を除くとなかなか出てこない(というよりわざわざ紙ベースの媒体を選ぶ必要があまりない)。実際本作においてもシュワちゃんはなりきりではない本人垢やら本職Vの者との動画が投稿されたりと事実上Vの者として扱われている側面があり本職との違いは「中の人」の有無なのでは?と思っているがこれも「バ美肉」と考えると曖昧なのでそのうち投稿動画における「シュワちゃん」が主になっている可能性も否定できず特に創作における現実とヴァーチャルの境界は今後とも曖昧になっていくだろうなという雰囲気を感じさせる。

一方でVの者ではない配信がモチーフの百合はというとVの者が出現する前の2012年に「ブラックヤギーと劇薬まどれーぬ」が出てきたのが商業では初出と思われる(反例求む)。この作品は「ストレンジベイビーズ」という名前で事実上の連載化を経てしばらく続いたものの結局1年程度で終了したが百合姫ということを考えれば順当ではある(百合姫に多くを求めてはいけない)。この後はやはりVの者が出現する前の2014年に独立前のコミックキューンで「ニョロ子の生放送」が連載され同誌の独立と同時に単行本が発売されたものの結局すぐに終わってしまっている。

こちらは同誌初の単行本作品ではあるのだが同時発売が同誌初のアニメ化作品でエロマンガの方面で有名なEmily先生が描いた「パンでPeace!」やこちらもアニメ化され連載終了後も作者が定期的にスケベ絵を投稿していることからキューン作品の中でも知名度が高いと思われる「ひなこのーと」の影に隠れてしまっているがこの2作品にあってニョロ生に足りないものはどう考えても配信とは相性が悪くなりがちな「お色気」なのでどうしようもない気がしないでもない。

comic-walker.com

サービスとしての生放送自体は2000年代半ばあたりからじわじわと普及しているのでもっとあるはずなのだが同人はともかく商業はやはり少ないというのが実態かと。

そもそも配信というモチーフ自体がわざわざ紙ベースでやるようなテーマではないためいろいろ制限されがちなえっちな作品でもない限りはやる意味は薄い気もするのだが二次ドリ作品でも今のところは無かったはずなのでもしかして今後出てくるのか?と思いつつオシリス文庫も念のため確認したがやっぱり無さそうなので誰か書いてくれないかな?