まさゆめ通信

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「雨でも晴れでも」から百合とは何かについて足りない頭で考え続ける

ちょっと前に「雨でも晴れでも」の3巻が発売されたことを作者の呟きで知り早速入手

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comic-walker.com

この作品は元々「とどのつまりの有頂天」というタイトルの作品だったのだが諸事情によって設定ほぼそのままに最初から仕切り直して連載されていたという経緯があったりする(要するに「将太の寿司」ry

内容自体は女子高のよくわからない文化部で繰り広げられる恋愛模様…と書いてしまうとなんかありふれた感じになってしまうのは飽食の時代ならではの贅沢な悩みだが主人公組の結構丁寧な心理描写が挟まれたと思ったら次の瞬間にケンカっぷるやら幼馴染コンビやらの騒動に巻き込まれて一気にテンポが上がるという繰り返しで物語自体にかなり緩急があって連載でちょこっとずつ読むよりも単行本での一気読みの方が向いているかな?と思える作品である。

手許にある2巻も改めて読んでみたが結構ハイペースで詰め込み過ぎな感じもするものの描写自体は丁寧でなかなか嚙み合わないながらじっくりと関係を深めて最後はしれっと致してもあんまり周りに隠す気がないような関係にまで発展する美古都と猫崎の主人公組やら幼馴染という立ち位置に甘んじているように見えて相手のことがよくわかっているからこそ関係性の変化を最大限楽しもうとする夜空とタクヤの幼馴染カップル(1巻に幼馴染百合の良さが最大限引き出されて2828しっぱなしな象徴的なシーンがあるのだが1巻は実家に置いてきてしまい手許にないorz)やら趣味以外は全くそりが合わずにケンカばっかりしてるように見えて二人にとって一番心地いい距離感でいるだけなんだなとわかる獅子丸と辺銀のケンカっぷるやら読んでいて2828することも多く3巻で終わってしまうのは惜しまれるが先述のように連載で追っかけるのではなく一気読みのテンポじゃないと消化不良気味なところもあるので何とも言えないというのが正直な感想ではあったりする。

 

 

 

 

 

 

 

以下怪文書注意

 

さて、この作品は非常に面白いのだが時々謎の違和感を感じることがあってちょいと考えていたのだが主人公組以外の2組はかなり名前を呼び合っているのだがその名前が女性名っぽくないことに気が付いた。

ただ字面だけだと異性愛に見えなくもない夜空とタクヤ(たっくん)はふわふわセミロングとロングヘアーなどっちも可愛い系(3巻表紙のピンク髪の方が「たっくん」)だし

獅子丸と辺銀の2人は辺銀はボーイッシュだけど2人とも名字で呼び合ってるだけで下の名前は愛莉と律だし

そもそも主人公組の美古都と連(猫崎さん)は名前もキャラデザもボーイッシュではないので考えすぎ感は否めないというか考えすぎである。

 

なんでこんな風に考えてしまったのかというと百合姫でストーリー的には異性愛でも何ら問題なくする上にキャラデザも異性愛っぽい作品(あくまでも主観なので念のため)が2作品同時期に別作者から出てきたことがあったり男の娘やTSFやBLで百合を名乗る問題が表面化してきたこともあり「百合とは何か?」を考えた結果として自分は百合に「女性性の発露」を割と強く求めがちになってしまったのが要因なのかな?と考えているがこれが良いことなのか悪いことなのか…

自分自身としては恋愛ものの少女漫画のようにというかTLでたまに「女の子同士の恋愛がしたい。」とつぶやいているように主体的に女性同士の恋愛を追体験することを百合に求めているのだがそれも影響しているような気がするし

自分自身の考え方は少数派とまではいかない(じゃなきゃ百合夢なんて出現しない)が世間は観葉植物になって2人の関係性を見守りたいという考えが原点と思われるBLから百合を飛び越して異性愛にも波及しだしており現実とフィクションの心地よい距離感を考えた時にそちらの方がよいかなと思うことはあるのだがアラサーを前にしてようやく女子中学生にはなれないと気付いた人間初心者にはまだ女の子同士の恋愛をあきらめきれない心を持っていた方が人生諦めずに生きて行けそうで観葉植物になれる皆さんは尊敬できるなんてことも考えていたりするし

そもそも百合というか同性愛を性別に囚われないとか性別を越えたとか言う人が多いように実は同性愛を無性愛とか中性愛くらいにしか思っていない人も多いのでは?と考えに至りだから〇〇ま〇をみたいにキャラデザも物語も異性愛っぽかったり(元々百合姫に野郎しか出てこないような作品を持ち込むような人ではあったが純〇やフォ〇ク〇アは良かったのに…)男の娘やTSFやBLでも雑に「百合」になってしまうのだなと謎の結論に至ってじゃあやっぱり百合ってなんだ?と最初の方へ戻ってみたり…

 

結局何が言いたいかと言えば雨晴れもその系統なのでは?と一瞬疑ってしまったけど読み返したら全然そうではなかったということであらた伊里先生疑ってすいませんでした。なんだかんだ言ってリシチ連載の頃から読んでます。